
1: 征夷大将軍 ★ JjxlBKfs9 2026-10-19 17:53:46 映画com2026年10月19日 12:00 NetflixやAmazonプライムなど、動画配信サービスが隆盛を極める現代。「見たい映画を、見たい時に見る」のが当たり前になったこの時代に、なぜテレビ東京の「午後のロードショー」は30年近くも愛され続け、SNSでたびたびトレンド入りするほどの熱狂を生むのか。番組制作陣の言葉から、現代における午後ローの存在意義が浮かびあがる。 テレビ東京の尾木和佳奈プロデューサーが「やはり若手のスター俳優よりは、クリント・イーストウッドの方が反響は大きいんです」と認める通り、午後ローのメイン視聴者層は70代、80代のシニア層が中心。2010年代に入ると視聴率も下降気味だったという。しかし、ここ数年でその視聴者層に変化が生じている。大きな転機となったのは、皮肉にもコロナ禍だった。「在宅勤務や巣ごもりが増えたことで、お昼休みにご飯を食べながら午後ローを見るというスタイルが、若い世代にも広がったんです」と尾木プロデューサーは振り返る。 視聴率の低下というピンチの中で、午後ローは人々の生活のリズムに組み込まれ、日常の“癒やし”としてのポジションを確立した。「今はサブスクなどアルゴリズムが『あなたへのおすすめ』を提案してくる時代です。でも、無作為にテレビのチャンネルをつけたら、すごく面白い映画が流れていた。そんな『思いがけない映画との出合いの場』を提供していることこそが、午後ローの最大の強み」(映画部・岡本英一郎部長)。 映画好きのスタッフたちが「自分たちが面白いと思うもの」を厳選して放送するキュレーションとしての役割。そこにはアルゴリズムにはない、人間の熱量とセンスが感じられる。 もう一つ、午後ローが背負っている大きな使命が「吹き替え文化の保存」だ。番組では、昔のテレビ放送用に作られた貴重な吹き替え音源を発掘して放送することがある。午後ローの映像編集担当ディレクター・��柴隆一氏(制作会社「かもめ」所属)は「古いVTRのテープや、倉庫に眠っていたような音源を探し出し、現代の放送用に再編集しています。私たちが放送することで、その貴重な吹き替えデータが局のアーカイブとしてデジタル保存されていく。日本の素晴らしい吹き替え文化を守る一助になれればと思っています」。 洋画を地上波で放送する番組が激減する中、「洋画の最後の砦」としての気概を持って番組作りに挑むスタッフたち。尾木プロデューサーが「SNSでの実況や感想、リクエストは全部読んでいます。知らない映画があればきちんと調べるようにしています。ぜひ感想をどんどん発信してほしいですね」と語る通り、視聴者の声がスタッフ陣が午後ローを続ける原動力となっている。…