エッフェル塔のてっぺん、見物客が上がる最上階のさらに上に、塔を建てたギュスターヴ・エッフェル本人の部屋がありました。ピアノを置いた居間に台所、トイレまでそろい、1889年には発明家のトーマス・エジソンも訪ねています。海外の掲示板では「パリの名士が大金を積んでも断り、エジソンら限られた客だけを招いた」という話とともに紹介され、コメント欄はなぜかエジソンの評判で盛り上がりました。 今日の知ってた? 📍 見物客向けの最上階(地上約276メートル)のさらに上、尖塔のすぐ下の段を、エッフェルは自分専用の部屋にしていた。広さは約100平方メートルだが、エレベーターや階段、技術設備がその多くを占めていた。 🎹 居間にはテーブル、ソファ、ピアノ、小さな机が3つ。台所、洗面台のある浴室、独立したトイレもあった。ただし寝室はなく、エッフェルはおそらく一度もここで寝ていない。 🎩 1889年9月10日、発明家トーマス・エジソンがエッフェルを訪ね、最新型の蓄音機を贈った。 🪟 部屋の一部は今も当時の姿に復元されていて、塔のてっぺんでは窓越しに、エッフェルと娘のクレール、エジソンの蝋人形をのぞくことができる。 背景:万博の目玉として建てられた300メートルの塔 エッフェル塔は、フランス革命から100年目にあたる1889年のパリ万博に合わせて建てられ、同じ年の5月15日に一般公開されました。高さ300メートルは当時世界一で、万博の会期中だけで200万人が訪れています。設計と建設を手がけたのは、ニューヨークの自由の女神像の内部の骨組みも手がけた技術者、ギュスターヴ・エッフェルの会社です。 お金の面でも、エッフェルは大きな賭けに出ていました。建設費の見込み約650万フランのうち、公的な資金でまかなえたのは150万フランだけで、残りの約500万フランはエッフェルが銀行に掛け合って集めています。その見返りに、エッフェルは塔を営業する権利を手にしました。 塔の公式サイトに寄稿した歴史家ベルトラン・ルモワーヌによると、塔の最上階は、はじめから見物客を迎える場所として計画されていました。ただしエッフェルは、そのさらに上、尖塔のすぐ下にある最上段を自分のために取っておきました。ぐるりと屋外のバルコニーに囲まれた約100平方メートルの空間ですが、エレベーターの箱や、下の階から上がってくる階段の踊り場、さまざまな技術設備がその多くを占めていました。 残りの場所に、テーブルとソファ、ピアノ、小さな机3つを置いた居間と、台所、洗面台のある浴室、独立したトイレが作られました。寝室はありません。名だたる客を快適にもてなすことと、エッフェル自身が科学の実験をすることを主な目的にした部屋で、ルモワーヌは「エッフェルはおそらく一度もここで寝ていない」と書いています。 もう少し詳しく 「秘密の部屋」と呼ばれるようになったわけ。海外ではこの部屋が「エッフェルの秘密のアパート」と紹介されることが多いのですが、塔の公式サイトは、これを塔にまつわる都市伝説のひとつとして取り上げています。実際には、実験室と、客を迎える執務室として使われていた個人用の部屋で、一般の人が入れなかったために想像や噂が膨らみ、いつしか「秘密の部屋」になっていったのだといいます。海外の紹介記事には、温かみのある壁紙が貼られ、木の戸棚や更紗張りの家具で居心地よく整えられていた、とも書かれています。 大金の申し出を断った話は?元の投稿にある「パリの名士たちが一晩泊まりたいと大金を申し出ても、エッフェルはすべて断った」という話は、海外の紹介記事で広く語られています。ただ、どれも「〜と言われている」という書き方で、もとになった当時の記録は確認できませんでした。公式サイトによれば部屋には寝室がなかったので、「泊まる」という部分も含めて、伝えられている逸話として読むのが無難です。 エジソンの訪問と、贈られた蓄音機。公式サイトによると、エッフェルはこの雲の上の執務室に名だたる客を迎えていました。なかでも有名なのが、1889年9月10日のトーマス・エジソンの訪問です。万博に合わせてパリに来ていたエジソンは、大西洋を渡ってきたのは何よりこの塔を見て、建てた人に会うためだったと語っていたそうです。手土産は、録音も再生もできる当時最新型の蓄音機「クラスM」。エジソンはエッフェルに「近代工学のかくも巨大で独創的な見本を築いた勇敢な建設者、エッフェル氏へ。偉大な技術者である神様をはじめ、すべての技術者に最大の敬意と称賛を抱く者より」という献辞も贈っています。 エッフェルはこの贈り物をよく使い、家族や客の声を折にふれて録音していました。エッフェルが録音した蝋管はフランス国立図書館に保管されていて、本人が楽しそうに話す1891年の声も今に残っています。公式サイトは、これらの蝋管をフランスに残る最古の録音だとしています。 今は窓越しにのぞける。部屋の大部分は、その後技術設備のスペースに変わりましたが、執務室の一部が当時の姿に復元されています。塔のてっぺんの上の段で窓からのぞくと、エッフェルと娘のクレールがエジソンを迎える場面が蝋人形で再現されていて、当時の蓄音機も置かれています。部屋が狭いため、中に入ることはできません。 海外の反応 1. 海外の名無しさん エッフェル塔のてっぺんまで上がれば、この部屋は窓越しに見られるよ。正直、わりと有名な話だと思う。 2. 海外の名無しさん(>>1への返信) この10年で2回もてっぺんまで上ったのに、まったく気づかなかった……。いったいどこを見てたんだ自分。 3. 海外の名無しさん(>>1への返信) 2018年に行ったけど、部屋は閉め切られていて、窓からのぞくだけ。中はジオラマみたいに作ってあって、エッフェルとエジソンの蝋人形が置いてある。万博のときにエジソンが訪ねてきた場面を再現してるんだって。秘密でも何でもなくて、観光客が普通に見てるよ。 4. 海外の名無しさん(>>1への返信) 記事の見出しが「秘密の部屋」になってるのが不思議だよね。公式サイトにも、一般の人が入れなかったせいで噂が膨らんで「秘密の部屋」と呼ばれるようになった、って書いてある。そもそも寝室すらない仕事部屋だったのに。 5. 海外の名無しさん 生まれてからずっと、家の窓からエッフェル塔が見える暮らしをしてるけど、この話は知らなかった。いや、忘れてただけかも。いちばんいい場所を自分用に取っておくとは、さすがパリっ子だね。 6. 海外の名無しさん 毎日あの高さまで買い物袋を抱えて上がるの、想像しただけで地獄だな。 7. 海外の名無しさん(>>6への返信) いや、角を曲がったところに格安スーパーがあるから平気だって。 8. 海外の名無しさん(>>7への返信) 「心配いらないよ。100年もしたら、このへんは超一等地になるから」 9. 海外の名無しさん(>>6への返信) で、やっと下まで降りきったところで「メルド(くそっ)、財布忘れた」ってなるんだろ。 10. 海外の名無しさん しかもこの部屋、台所に洗面台、トイレまで付いてたんだってね。地上270メートル超えの専用トイレって、なかなかの贅沢だと思う。 11. 海外の名無しさん(>>10への返信) あの高さから配管を落ちていくブツ、いったいどれだけスピードが出るんだろうな。 12. 海外の名無しさん(>>11への返信) それは専門用語で「ウン端速度」って呼ばれてるらしいぞ。物理の授業で習わなかった? 13. 海外の名無しさん 自分でお客を選び放題なのに、選んだのがトーマス・エジソンって。想像するとなんか笑える。 14. 海外の名無しさん(>>13への返信) 「エッフェルは塔のてっぺんに秘密の部屋を持っていた。大金を積むエリートは断り、選んだ客だけを招いた」 俺「へえ、世界の最高の頭脳だけを呼んだんだろうな」 「招かれた客にはトーマス・エジソンも」 俺「あ、やっぱいいです」 ※注:英語圏のネットでは、エジソンは「部下や他人の発明を自分の手柄にした」と批判されることが多く、このあたりの冗談はそれを前提にしています。 15. 海外の名無しさん(>>14への返信) エジソンは「最高の頭脳」じゃなかったかもしれないけど、かなり明るい人ではあったでしょ。電球的な意味で。 16. 海外の名無しさん(>>14への返信) 嫌な奴だったからって、優秀じゃなかったことにはならないよ。本物の発明家でもあったし、他人や部下の成果をうまく使う商売人でもあった。たぶん両方なんだと思う。 17. 海外の名無しさん さっきからエジソンの悪口ばっかりだけど、なんでみんなそんなに嫌ってるの? 何か見逃した? 18. 海外の名無しさん(>>17への返信) 人の成果を盗む、発明家というより怪しい商売人だった、って評判なんだよ。社員が何か発明しても、特許は自分の名義にさせてたって話もある。 19. 海外の名無しさん(>>18への返信) それはさすがに言い過ぎだと思う。当時の人は、有名人の悪行リストを手元ですぐ調べられたわけじゃないし、今ほど問題視もしなかった。それに、エジソンの指揮とお金がなければ生まれなかった発明もたくさんある。部下に全部やらせて座ってただけ、なんてことはないよ。 20. 海外の名無しさん 建設費の大半をエッフェル側が工面したんだから、てっぺんに何を置こうが本人の勝手だろ。ピアノでも何でも好きにすればいい。 21. 海外の名無しさん エッフェルは晩年、空気力学にのめり込んで、1909年に塔の足元に風洞(人工の風を当てて空気の流れを調べる装置)を作ってる。そのあとパリ市内のオートゥイユに大きな風洞を建てて引っ越したんだけど、そっちは今も現役で使われてるらしい。 22. 海外の名無しさん レゴにはエッフェルの部屋を再現した小さなセットがあるんだよ。2022年に出た巨大なエッフェル塔のセットを買った人だけがもらえた非売品のおまけだから、けっこうレア。 23. 海外の名無しさん(>>22への返信) で、肝心のピアノはどこ? と思ったら、レゴにはグランドピアノのセットが別にあるんだよね。ピアノは別売りです。 24. 海外の名無しさん 1920年代のフランスの無声映画『眠るパリ』(ルネ・クレール監督)は、エッフェル塔のてっぺんが舞台のSFコメディだよ。塔の夜警が目を覚ますと、パリ中の人が止まってる、って話。100年前の映画なのに、最近の映画よりよっぽど笑えた。 25. 海外の名無しさん(>>24への返信) 映画なら『トゥモローランド』もそう。エッフェル塔に秘密の発射台があって、エジソンみたいな天才たちが手を組んで、別の次元に未来都市を作った、っていう設定だった。 まとめ エッフェル塔の最上階のさらに上には、エッフェルが自分のために取っておいた約100平方メートルの部屋がありました。ピアノや台所、トイレまでありながら寝室はなく、主に客をもてなし、実験をするための部屋でした。1889年にはエジソンが訪れて蓄音機を贈り、その場面は今も窓越しに見られます。パリの名士の申し出を断ったという話は、伝えられている逸話の域を出ません。 コメント欄では「てっぺん暮らしは買い物が大変」「選んだ客がエジソンって」という冗談から、エジソンの評判をめぐる言い合いに発展。秘密どころか観光客が普通にのぞける部屋だという声や、レゴや映画に登場したという話も出ていました。 元ソース: エッフェルは1889年にエッフェル塔を建てたとき、てっぺん近くに自分用の小さな部屋を作っていた。壁紙や心地よい家具、ピアノまであり、パリの名士たちから一晩泊まりたいと大金を申し出られても断って、トーマス・エジソンなど限られた客だけを招いた The post 「ピアノに台所、トイレまであるのに寝室はない」エッフェル塔のてっぺんに、エッフェルが自分専用の部屋を作っていた…知ってた? appeared first on みんな知ってた?【海外の反応】.…