
1: 征夷大将軍 ★ j5N00Qzm9 2026-10-21 07:30:08 集英社 10/18 クラシック音楽等のコンサートで、演奏の音や残響が完全に消える前に観客が「ブラボー!」と叫ぶ“フライングブラボー”が問題になっている。10月11日、東京・サントリーホールで開催されたオーケストラの公演でも“フラブラ”が発生。居合わせた観客からX上で批判の声が相次いだ。いったい何があったのか。会場を訪れた観客と、楽団側に話を聞いた。 ■クラシックコンサートの「フライングブラボー」に批判の声 クラシック音楽などのコンサートでは、演奏後に拍手とともに「ブラボー!」という歓声が上がることがある。しかし、演奏の余韻が残るうちに歓声を上げる行為は、クラシックファンの間でしばしば議論になっている。 10月11日に東京のサントリーホールで開催された東京交響楽団のコンサート(第746回 定期演奏会)でも、演奏が終わる前に「ブラボー!」と叫ぶ、いわゆる「フライングブラボー」(略称「フラブラ」)が発生。居合わせた観客からは、「あれには驚きましたね…あそこまでのは初めてでした」「芝居をこわす掛け声と同じ」など、X上で批判の声が相次いだ。 いったい何があったのか。当日、会場で演奏を聴いていたというA氏に話を聞いた。 「当事者は60代半ばから70くらいの男性2人組で、うち1人がフラブラをしました。開演前からマナーはよくなかったです。1曲目は、バッハのシャコンヌという非常に荘厳な曲です。指揮者がタクト(指揮棒)を上げれば聴衆は静かにするのがマナーですが、彼らは音が出る直前までしゃべっていました」 問題の「フラブラ」は、最後の演目であるショスタコーヴィチの交響曲10番の後に起こった。 「最後は大音量からバンっと終わる曲です。サントリーホールは残響が豊かですし、オケが演奏を止めた後も5〜6秒くらいは人の耳でも残響が聞こえます。ところが、当日は、オケの皆さんが弾き終わって間髪を容れずに、その2人組の1人がブラボーと雄叫びをあげました」 A氏は、演奏後の残響も音楽を構成する大切な要素だと指摘する。 「一般的には、残響が消えるまでが音楽です。自分を含め、聴衆はその響きが消え切るまで、余韻に浸る。そのために、最近ではホールでも『指揮者がタクトを下すまで拍手はお控えください』とかアナウンスするわけです。実際、曲によっては、その最後の音が消える瞬間の儚さが醍醐味な場合もあるわけです」 こうしたマナー違反行為が起こる背景について、A氏はこう説明する。 「一言で言えば、承認欲求を満たすためです。実際、ライブ録音のマイクが入っていると、演奏の出来不出来に関係なく、フラブラをかまし、その録音のCDを周囲に見せて『このブラボーは俺だ』などと自慢する人がいるようなんです」 また、かつて存在したというオーケストラ特有の文化も影響している可能性があるという。 「今から40〜50年くらい前には、地方オケとかにはファンクラブがあったりしました。そのメンバーが、公演を盛り上がるために意図的に意味もなくブラボーをしたり、クラブのメンバーで集まってブラボーの練習をするといったこともあったらしいのです」 子どもの頃から約40年にわたりクラシックのコンサートに通い、多いときで年60回も訪れるというA氏。フラブラには以前からよく遭遇しており、「5回に1回くらいはあるんじゃないでしょうか」と話す。 11日のコンサートでも、フラブラの後に“微妙な空気”が流れたと振り返る。 「当日は、オケ・指揮者・聴衆満場一致くらいの名演でしたし、そういうグルーヴというか雰囲気はありましたので、皆さん、演奏後数秒は余韻に浸りたい感じだったかなと思います。 (フラブラが起きたことで)オケと指揮者は、ガクッときているように見えました。聴衆側もズッコケるというか、フラブラの直後に『何これ?』的な微妙な空気が流れました」 「演奏の余韻も含めて音楽をお楽しみいただきたい」 こうした問題に対し、楽団やホール側にできることはあるのだろうか。A氏はこう語る。 「楽団やホールは、この手の問題をよく把握されていて、注意喚起をしていますし、そのレベルは充分というか、時にウザいくらいです。ですから、彼らにこれ以上を求める気はないです。 ただ、いくら何を言われても理解できない方々や、理解しても受け入れない人も一定数います。敢えて期待することがあるとすれば、その手の方にはチケットは売っていただきたくないですし、出禁にしてほしいくらいです」(A氏) では、楽団側はこの問題をどう受け止めているのだろうか。東京交響楽団の広報担当者に問い合わせると、次のような回答があった。 ※以下出典先で…