
1: 煮卵 ★ /P7FAFvd9 2026-10-18 11:12:56 1972年、日本に初めてやってきたジャイアントパンダの雄のカンカンと雌のランランをひと目見ようと、上野動物園には連日長蛇の列ができていた。あれから54年、上野動物園では多くのパンダが飼育され愛されてきたが、今年1月に双子のパンダ、雄のシャオシャオと雌のレイレイが中国に返還され、パンダは1頭もいなくなった。 「諸説ありますが、パンダは硬い竹を食べるので顔の筋肉が発達します。そのため顔の中心に目や口などが寄ります。それが可愛い、慈しんでしまう感情に作用していると言われています。 それから他のクマと違って竹を食べるので探索行動をあまりしません。手の構造も竹を握れるようになっていて、どっしり座って竹を食べる様子が人間っぽいというのもあるのかもしれません」 ⬛パンダの次は「国内最多の4羽」ハシビロコウに注目? 今後の受け入れは日中間の協議にも左右されるが、再び日本にパンダがやってくるのを望むファンは多い。新たなパンダの来日時期は当面未定だが、上野動物園にとってパンダはどのような存在だったのか。 「ジャイアントパンダは、上野動物園が日本で最初に飼育を始め、日本で初めて繁殖させた動物でもあります。そうしたなかで、上野動物園にとって希少種保全の象徴的な動物っていうんですかね。そういう位置づけだなと思っています。 また、上野動物園で飼ってほしいということがあれば、それはちゃんとお預かりしてまたチャレンジしていければと思いますね」 そんなパンダ不在の上野動物園が新たな目玉として打ち出しているのが「ハシビロコウ」だ。アフリカ東部から中部の淡水湿地に生息し、IUCNレッドリストでVU(危急種)に分類されている鳥で、彫像のようにじっと動かないのが特徴だ。 「ハシビロコウは上野動物園で4羽飼育しておりまして、国内では一番多い数になります。ハシビロコウの繁殖は世界の動物園で2例しか成功しておらず、少しでも繁殖技術が確立されれば数が増えるきっかけになるので取り組んでいます。 これまでパンダを通じて野生動物の保全を伝えていたように、今度はハシビロコウを通じて、少し重点的に注目していただくような動きをしています」 そこで上野動物園では、ハシビロコウをモチーフにした電動カートの「ハシビロカート」の運行を行っている。ハシビロカートはジャイアントパンダが飼育されていた西園「パンダのもり」を一周する。最後にハシビロカートと記念撮影し、上野動物園来園の思い出にもなるという。 「ハシビロコウだけでなく、上野動物園ではアジアゾウ、スマトラトラ、ホッキョクグマなども人気です。小型のネコ科動物、マヌルネコも今人気ですね。地球環境が悪化して動物の数が減っているので、動物園はそれを少しでも減らさないようお手伝いをしています。 動物園に来て動物を好きになってもらい、『どうしたら動物を守れるのか』と考えてもらう。そこまでの行動変容を促したいというのが、我々の大きな目標でもあるんですよね」 パンダ不在になっておよそ9カ月。 いまだに上野の町にはパンダのイラストやパンダグッズがさまざまなところに並んでいるが、パンダがいなくなった今だからこそ、パンダ以外の動物たちに目を向けて園内を歩けば、新たな“推し動物”が見つかるかもしれない。 取材・文・撮影/集英社オンライン編集部ニュース班 [集英社オンライン] 2026/10/18(日) 11:00 【画像】 上野動物園の新たな目玉「ハシビロコウ」(写真/(公財)東京動物園協会) 人気のマヌルネコ…