ADHDの症状を改善する化学物質『キンピロール』を発見。発症の契機となる大脳神経細胞内にあるたんぱく質も突き止める 【報道情報】ADHDの症状改善する化学物質を発見…発症の契機となる大脳神経細胞内にあるたんぱく質も突き止める(読売新聞・10/11)— 公益社団法人日本精神保健福祉士協会 (@jamhsw) October 11, 2026 脳内で、体の動きや意欲などと関わっている神経伝達物質「ドーパミン」の量の調節がうまくいかないことが病気の原因の一つとされる。ドーパミンの量を適度に保てるようにする治療薬はあるが、こうした薬があまり効かない難治性の患者も約3割おり、新たな治療法の開発が望まれている。福井大子どものこころの発達研究センターの謝敏珏助教(行動神経科学)、松崎秀夫教授(分子精神医学)らの研究チームは、運動や行動習慣に関わる大脳の領域に注目。この領域の神経細胞内にある、特定のたんぱく質が重要な役割を果たしていることを突き止めた。遺伝子操作によってこのたんぱく質が作られないようにしたマウスは、多動や衝動性といったADHDと似た症状を示した。マウスに既存の治療薬だけを投与しても、ほとんど効果がなかったが、「キンピロール」という化学物質を同時に投与すると、多動、衝動性ともに大幅に改善した。キンピロールは医薬品ではないため、現状では人に投与できないが、神経難病・パーキンソン病の治療薬の中には性質がキンピロールとよく似た薬があるという。松崎教授は「既存の治療薬とキンピロール、もしくは類似の医薬品を併用することで、難治性の患者の治療に道が開ける可能性がある」としている。 出典:…