引用元: 1 :それでも動く名無し:2026/10/08(木) 07:53:03.53 ID:crfDHIH4M 忙しい毎日だった。振り返ると家のことは妻に任せきりだった。苦労をかけたはずだ。妻の支えにも感謝しなければ。年金はまだ受け取れないだろうが、 退職金も出た。これからは夫婦で旅行でもしながら、穏やかに暮らそう。 ――お酒が入り、高揚した気持ちを胸に、Aさんは、そんな第二の人生を思い描いていました。 ところが、花束を抱えて帰宅し、リビングでくつろいだAさんを待っていたのは、 想像もしなかった妻の言葉でした。 「離婚してください」 Aさんは一瞬、なにをいわれたのかわかりませんでした。妻はさらに続けます。 「退職金、いくらだったの? それもきっちりわけてもらいますから」 静かにテーブルの上に置かれた紙には「離婚届」の文字が。妻の氏名欄はすでに埋められています。顔のほてりは一気に引き、 Aさんはソファに腰掛けたまま、しばらく動くことができませんでした。 …