
1: 煮卵 ★ D26SHhbM9 2026-10-08 11:22:17 女性を表す職種などの呼称が、性別を問わない形に変化している。性差にとらわれず、多様な人材の活躍につながることが期待されているようだ。(坂本早希) ◼「時代に合わない」 「私たちの愛称はソナエルジュになりました」 住友生命臨海中央支部所長の相馬潤子さん(41)は先月8日、東京都江戸川区の同支部を訪れた顧客の女性にこう説明し、場を和ませていた。 生保会社41社が加盟する「生命保険協会」(東京)は6月、「生保レディー」と呼ばれていた営業職員の愛称を「生保ナビゲーター ソナエルジュ」に変更した。不測の事態に「備える」という生保の役割と、顧客に寄り添うスタッフ「コンシェルジュ」の意味を掛け合わせた。 生保協会によると、戦後、夫を亡くした女性が営業職員として大量採用され、その後も女性が多く就いてきた経緯から、1990年頃から「生保レディー」の名前がついたとされる。 かつて1割未満だった男性の割合は徐々に増えており、2025年3月時点で13%になった。同協会は「性別で職種を分けるのは時代に合わない。女性の職種という印象を変えたい」として、昨年9~11月に実施した公募で「ソナエルジュ」を選んだ。 ◼増える男性 呼称の見直しは、1986年の男女雇用機会均等法の施行後、各業界に広がった。 全日本空輸(ANA)は、87年から客室乗務員の呼称を女性のイメージが強い「スチュワーデス」から「キャビンアテンダント」(CA)に変更。日本航空(JAL)も2011年からCAに改称した。 日航によると、かつて男性CAは数十人しかいなかったが、17年から定期採用を始め、現在では100人以上が機内で活躍している。日航広報部は「呼称の見直しや社会的風潮の変化を追い風に、男性CAの応募は増えている」とする。 近年も見直しの流れは続く。宮崎県小林市は、23年度に観光大使の愛称を「小林コスモスレディ」から「小林観光アンバサダー」に変え、男性も応募できるようにした。25年度のアンバサダー2人はいずれも20~30歳代の男性が選ばれた。 ◼残る偏り 名称が見直されても、男女比率の偏りは残る。 20年の国勢調査によると、男性の割合は、02年の法改正で「看護婦」から変わった「看護師」が7・7%。(夫)を併記するようになった「家政婦(夫)」は1・9%にとどまる。 家政婦(夫)の紹介事業者でつくる「日本看護家政紹介事業連合会」は「家事は女性が得意というイメージが強く、男性の家政夫を頼みたいという需要は少ない」と分析する。 ジェンダー問題に詳しい弘前大の山下梓助教は「職業ごとの性別の偏りを解消することで、ニーズの変化が生まれ、働き手も多様化し、結果的には提供するサービスの質の向上につながるのではないか。 そのためには、『女性らしい仕事』などと性別と職業を結びつける固定観念を見直すことが必要だ」と指摘する。 [読売新聞] 2026/10/7(水) 13:38…