フランスで最も権威ある文学賞である、「ゴンクール賞」の運営団体は9月25日、今年の一次選考を通過した16作品のうち、ハイチ出身でカナダ在住の作家、テリソン・オレリアン氏の作品に、人工知能(AI)を使用して執筆した疑いがあるとして、候補から除外したと発表しました。作品はフランスでベストセラーになっており、すでにほかのフランスの賞を受賞しています。オレリアン氏はAIの使用を明確に否定している中、氏が2010年に自身のブログに掲載した、ハイチ大地震(同年発生)に寄せた詩が、良寛、小野小町、源実朝の詩・句に似ているとされ、3人の作品をつないだものなのではないか、という新たな疑惑が出ています。なお、オリジナルの3首(句)は以下の通りです。(オレリアン氏の詩と同じ並び)。良寛「盗人に 取り残されし 窓の月」(※オレリアン氏の詩では「盗人」が「地震」に)小野小町「わびぬれば 身をうき草の 根をたえて さそふ水あらば いなむとぞ思ふ」源実朝「大海の 磯もとどろに よする浪われて砕けて 裂けて散るかも」オレリアン氏の件は、ル・モンド紙やル・パリジャン紙なども取り上げ、フランス中を巻き込む大騒動になっているのですが、AIの使用や過去の作品の「引用」に対して、フランス人から様々な意見が寄せられていました。「日本の影響を受け過ぎだろ…」 フランスで売れた書籍の7分の1が日本の漫画という事態に…