子どもを寝かしつけて、ワインを開けて、久しぶりの夫婦水入らず。ところが最初に口にしたステーキのひと切れが、食道の途中でぴたりと止まった。水を飲めばむせ返り、自分の唾すら飲み込めない。妻は最初、ふざけているのだと思って笑っていた――。土曜の夜10時に救急へ駆け込み、翌朝の転院、人生初の全身麻酔までたどり着いた、たった2cmの肉片の話。 何をやらかした? 📌 久しぶりに妻と2人きりで過ごす土曜の夜、分厚く切ったステーキをよく噛まずに飲み込んだら、食道の奥に詰まってしまった。水も自分の唾も飲み込めなくなり、夜10時に救急へ。午前3時まで待ってようやく診てくれた研修医には「ただのステーキでしょ」と帰されかけたが、最終的には大きな病院へ救急車で転院。全身麻酔をかけて内視鏡で2cmの肉片を取り出してもらった。 事の発端 なかなか取れない、夫婦2人きりの夜 投稿者はフランス在住(コメント欄で本人が明かしている)。先週の土曜の夜、子どもを寝かしつけたあと、自分と妻の夕食を用意した。メニューはランプステーキ(牛の腰からお尻にかけての赤身)に、付け合わせのじゃがいも。 妻の仕事の都合で、夫婦そろって夜を過ごせる日はいつもあるわけではない。こうして2人きりの時間が取れたのは、ずいぶん久しぶりだった。ちょっといいワインを開け、海外ドラマを1話流しながら、食事が始まった。 分厚い三角形のひと切れ 最初に切り分けたステーキは、けっこう厚みのある三角形のひと切れだった。それを口に入れ、じゃがいもを少し、ワインをひと口。すると、しゃっくりが出始めた。 投稿者にとって、これ自体は珍しいことではない。食べたものが胃まで降りきらない感じになることが普段からよくあって、そういうときは水で流し込めば、しゃっくりも止まる。いつもの手順のはずだった。 やらかしの一部始終 ゴボゴボむせる投稿者、笑う妻 ところが今回は違った。水を飲んだ途端にむせ返り、喉の奥からゴボゴボと音が出る。それを見た妻は、ふざけているのだと思って笑っていた。投稿者は必死に手を振って、冗談ではなく本当に詰まっているのだと伝えた。 妻の第一声は「咳をして」 意外にも、投稿者はパニックにはならなかった。「このまま死ぬ」とは思わなかったという。妻が仕事柄、応急手当の訓練を受けていることを知っていたからだ。妻ならきっと「助けてくれる」。 その読みは当たった。本気だと分かった妻がとっさに口にしたのは、「咳をして」。言われたとおりに咳をすると、喉に溜まっていた水が一気に噴き出し、ふたたび息ができるようになった。 自分の唾すら飲み込めない ひとまず呼吸は戻った。だが肉はまだ詰まったままだ。もう一度水で流し込もうとしても、結果は同じ。詰まっている場所ははっきり分かった。食道のずっと奥のほうだ。 自分で吐いて肉を押し戻せないかとも試した。多少は出てきたものの、肉のかたまりは動かない。あれこれ1時間ほど粘った末、投稿者は「自分ではどうにもできない、救急に行くしかない」と結論を出した。水すら飲めないのだ。それどころか自分の唾も飲み込めず、口の中に溜まっていく。40分おきくらいに自分で吐いて出さないと、またむせてしまう状態だった。 土曜の夜10時、救急の待合室へ 土曜の夜10時、投稿者は配車アプリで呼んだ車に乗り、いちばん近い病院へ向かった。徹夜になるのは覚悟の上。診てもらえるなら、それでいい。今すぐ命が危ないわけではなかったが、このまま寝てしまったらどうなるのかが分からなかった。寝ている間に自分の唾で息が詰まったりしないか。それを自分の体で確かめる気にはなれなかった。 待ち時間は長かった。待合室には30人ほど。投稿者が着いた時点で、すでに6時間待っている人もいた。明らかに自分より具合の悪そうな人もいれば、足首をひねっただけに見える人も何人かいた。 午前3時、研修医の「ただのステーキでしょ」 ようやく名前が呼ばれたのは午前3時。診察してくれたのは研修医だった。ところがこの研修医、まともに取り合ってくれず、投稿者を家に帰そうとする。半分笑いながら「ただのステーキのかけらでしょう、命に関わるものじゃありませんよ」。週末はこういう処置はやっていないので、明日の朝、民間のクリニックを当たってください、とのことだった。 投稿者は、目の前で実際にやってみせるしかなかった。コップの4分の1にも満たない量の水を飲んだだけでむせ返り、自分で吐き出すしかない――その様子を見せたうえで、「このまま寝たら、どうなるんですか」と尋ねた。研修医は「待っていてください、何ができるか確認してきます」と言い残して部屋を出ていった。 救急車で転院、人生初の全身麻酔 30分ほどして戻ってきた研修医によると、もっと大きな病院に移ってもらい、朝になったらそこで処置する、とのこと。投稿者は心の底からほっとした。 朝7時、救急車で転院。病室に通され、点滴をつながれた。そして10時ごろ、ようやく手術室へ。内視鏡(胃カメラのような細い管)を使った、すぐに終わる処置で、長くても20分だと説明された。それでも全身麻酔だ。入院すること自体が生まれて初めてで、全身麻酔となればなおさら。不安がなかったと言えば嘘になるが、何も飲めず何も食べられない状態には、もういい加減うんざりしていた。麻酔がかかり、次に覚えているのは、1時間後に目を覚ましたところだった。 その後 医師がやってきて、処置は無事に終わったと告げた。取り出したのは2cmほどの肉片。がっちりはまり込んでいたので、取るのに苦労したという。 数時間後には妻と子どもが病室に面会に来てくれて、これがずいぶん励みになった。もう1日入院して、スープとヨーグルトで過ごしてから帰宅。喉は数日痛んだが、ほどなくして固形のものも食べられるようになった。もちろん今度は、飲み込む前に何度もしっかり噛むよう、細心の注意を払いながら。 コメント欄での本人の補足によると、処置の際には食道の組織も採って検査に回しており、詰まりやすい原因が何かないか、来月あらためて診察を受ける予定だという。 海外の反応 1. やらかし名無しさん 子どもを寝かしつけて、ワインを開けて、ドラマを流して、久しぶりの夫婦2人きり。そこまで完璧に整えた夜が、救急の待合室での徹夜に化けるの、切なすぎるだろ。 2. やらかし名無しさん(>>1への返信) でも最後に奥さんと子どもが病室に来てくれて、元気が出たってところで救われたよ。次の夫婦の夜は、スープとヨーグルトで仕切り直しだな。 3. やらかし名無しさん 奥さんが最初笑ってたところで声が出た。目の前で水を飲んだ相手が急にゴボゴボ言い出したら、そりゃ一発芸だと思うわ。でも本気だと分かった瞬間の第一声が「咳をして」なのは頼もしすぎる。 4. やらかし名無しさん(>>3への返信) 笑ってたところから切り替えるまでが早いのが、訓練を受けてる人って感じ。こういう人がそばにいると分かってたから、投稿者もパニックにならずに済んだんだろうね。 5. やらかし名無しさん 2cm? なんだよ、10センチとか15センチとかの大物を期待してたのに。みじん切りのニンジンとかグリーンピースは大丈夫なの?……冗談はさておき、あれは本当に怖い感覚だよ。落ち着いていられたのはえらい。研修医に適当にあしらわれかけたのは災難だったね。医療の現場にいると、毎日いろんな人が来るから、つい擦れちゃうのも分かるんだけど。 6. やらかし名無しさん(>>5への返信) 食道の太さって考えたことある? あそこに2cmの肉の塊がはまったら、十分に大ごとだよ。2cmと聞いて「うわ、でかい」ってなったのは自分だけじゃないはず。 7. やらかし名無しさん(>>6への返信) いや、だから最初に「冗談はさておき」って書いたじゃん。2cmでも十分でかいのは、こっちだって分かってるって。 8. やらかし名無しさん 子どもの頃、父さんとステーキを食べに行って、まったく同じことになった。しゃべれるし息もできるのに、水と唾をひたすら吐き出すしかなくて、あれは本当につらい。胸から背中にかけて、刺されるみたいにギューッと締めつけられるんだよね。救急でさんざん待たされたあと、中に通された瞬間に吐き出せたけど、本当に怖かった。今でも早食いすると、たまにやる。 9. やらかし名無しさん 自分は鶏肉でやったことある。レストランで45分間、野生動物みたいにコップへ唾を吐き続けたよ。デートの相手は、その様子をただ……じっと見てた。2回目のデートはなかった。 10. やらかし名無しさん 子どもの頃を思い出した。めったに来ない親父の兄貴がうちに来てて、みんなでステーキを食べてたんだけど、なぜか親父がやたら大きな一口でかぶりついてた。たぶん兄貴の前でかっこつけたかったんだと思う。案の定喉に詰まらせて、しばらくむせたあと、どう考えても大きすぎる肉がポンと床に飛び出した。そしたら犬がそれをくわえて走り去った。うちの家族はだいたいこんな感じ。 11. やらかし名無しさん ついこの前、よりによってアメリカンドッグで同じことになった。寝れば治ると思ってそのまま寝たら、翌朝には本当に何も飲み込めなくなってて、自然に流れるのを待ってもダメ。結局一晩入院した。本当にしんどい体験だよね、お大事に。 12. やらかし名無しさん 消化器内科の医者です。共有してくれてありがとう。食べ物が食道に詰まるのは、夜間や休日の呼び出しで本当によくあるケースです。みなさん、よく噛んで食べてください。完全に詰まらなくても「食べ物が通りにくい」と感じることがあるなら、一度消化器の専門医に診てもらってください。 13. やらかし名無しさん(>>12への返信) 投稿者です。処置のときに組織も採って検査に回してもらっていて、詰まりやすい原因が何かないか、来月あらためて診てもらう予定です。 14. やらかし名無しさん 何度もやらかしてる身として言うと、自分はまずコーラで流せないか試して、それでもダメなら病院に行く。あと、よく噛まないことだけが原因じゃない場合もあるから、しょっちゅう詰まるなら一度ちゃんと調べてもらったほうがいい。 15. やらかし名無しさん(>>14への返信) 水でもむせて噴き出してた人に、次の一杯を勧めてどうするのさ。飲み物が通らなくなった時点で自己流は打ち切って病院、でいいと思う。真似する人が出ないように一応言っとく。 16. やらかし名無しさん 自分も似たようなことになって、近所の救急の受付で「たぶん喉に何か詰まってます」って言ったら、「息ができていても、詰まったものが少し動いたらどうなるか分からないから、軽くは見ないよ」と言われた。そこでは取れなくて別の病院に回されたんだけど、着いた瞬間に中へ通された。腕から血を流してる人も、頭から血を流してる人も待ってたのに。投稿者は真逆の扱いだったんだね。 17. やらかし名無しさん(>>16への返信) 投稿者です。正直、自分のはかなり奥のほうで、息が止まる心配はなかったと思います。処置の記録によると歯から40cmのところで、胃はもうすぐそこでした。ただ水も飲めなかったので、あまり長く放っておきたくなかったんです。 18. やらかし名無しさん 「ただのステーキでしょ」と半笑いで帰そうとした研修医には、正直イラッとした。コップ4分の1の水でむせて吐くところを、患者本人にやってみせてもらうまで信じないってどうなの。 19. やらかし名無しさん(>>18への返信) 投稿者です。そのときは耳を疑いましたが、今思うと試されてたんだと思います。救急には、急ぐ必要のない人もたくさん来るんです。待合室にも足首をひねったくらいの人が何人かいて、家で保冷剤でも当てておけば済みそうでした。人手も足りていないから、本当に急ぐ人をより分けないといけないんでしょう。 20. やらかし名無しさん(>>19への返信) その「より分ける」って、まさにトリアージ(症状の重さで診る順番を決めること)だね。何にせよ、最後にはちゃんと取り合ってもらえてよかった。 21. やらかし名無しさん ちなみにこれ、英語だと「ステーキハウス症候群」って呼ばれてるらしいよ。そんな名前がつくくらい、ステーキで同じ目にあう人が多いってことだよな。 22. やらかし名無しさん ステーキって、欲張って一口がでかくなるから、ひとり暮らしの男が喉に詰まらせる話をわりと聞くんだよな。自分も今夜ステーキの予定だから、投稿者のことを思い出しながら小さく切って、しっかり噛むことにするわ。 まとめ 久しぶりの夫婦の夜、分厚いステーキのひと切れをよく噛まずに飲み込んだ結果、救急での徹夜、転院、人生初の全身麻酔までたどり着いた投稿者。海外の反応には「自分も詰まった」という体験談が次々に集まり、研修医の対応には怒りと理解の両方の声が上がった。水や自分の唾まで飲み込めないほど詰まったら、自己流で粘らず早めに受診を。そして何より、ステーキはよく噛んで。 元ソース: ステーキをよく噛まずに飲み込んで、やらかした話 The post 「ただのステーキでしょ」半笑いの研修医に帰されかけた夜、水も自分の唾も飲み込めなくなっていた話 appeared first on やっちまった!海外のやらかし告白.…