
9月26日という同じ日付・別々の年に投稿された話を集めた今回の蔵出しは、盲目の楽師・為松さんに実の娘のように可愛がられていた嫁が、ある日を境に豹変していく「為松の竹林」を軸に据えた6本。竹林の跡地に建った今のマンションで何が囁かれているのかは、本文で確かめてほしい。選んだのは、家族や恋人といった近しい相手の内側は、傍からは案外見えないという一点で通じ合う話ばかり。生霊を飛ばしていないか怯える相談、白蛇に見初められる夢、拾った中古パソコンに残っていたメモ、父親を疑いかけた夜の圧迫感、そして「霊能者に人の内側なんて分かるわけがない」という開き直りまで、切り口はさまざま。6本それぞれに、投稿当時のコメ欄から気になる1件を添えた。 01 【オカルト】これが発掘されてから住人の間で騒ぎになっている「為松の竹林」という昔話です。 2020年コメ7件 盲目のお爺さんが大事にしていた三味線と尺八を嫁に売り払われ、寝たきりのまま世話をぞんざいにされていく下りが生々しい。竹林の跡地に建った今のマンションで囁かれる噂の中身は、本文で確かめてほしい。 7. 名無しのオカルト 2020/09/27小野不由美の残穢みたいな話だ 為松さんの恨みで亡くなった人が新たな穢れとなってまた別の犠牲者を出していくのかも → コメ欄を全部読む 02 【オカルト】生霊を飛ばしているか心配な人々。その気になるのはどんな時? 実際の相談がこちら【精神】 2022年コメ6件 何年も元恋人のことを考え続けて、自分が生霊を飛ばしていないか本気で心配する人たちの相談が並ぶ。同じ不安を抱えたことがある人ほど、他人事に思えないやり取りだ。 3. 名無しのオカルト 2022/09/27飛ばした生霊はおならみたいなもので 本人の意志での回収は不可能、相手は臭くて困る、でもいずれ薄れて消えるんじゃないかな → コメ欄を全部読む 03 【ほんのり】白蛇と子供を作るにはただトグロにまかれて一緒に寝る。白蛇と私の寝息に魂が混じって勝手に分裂して子供になる。 2019年コメ5件 白蛇にトグロを巻かれて眠ると子供ができるという、夢とも現実ともつかない体験談。途中で現れる緑の鱗を持つ男の子の一言の不穏さは、読んでみてほしい。 1. 名無しのオカルト 2019/09/26面白かった。 お勤め期間が決まってるのかね。 でも、他所には行っちゃだめ(><)って、 苦し紛れに息子を斡旋してくるあたり 人智を越えてるな; → コメ欄を全部読む 04 【ほんのり】中古PCに残ってたテキスト。この人生きてるのかな。 2023年コメ4件 中古で買ったパソコンに残っていたメモ帳を巡る話で、幼い頃のおぼろげな記憶と、大人になって渡された一冊の本の中身が重なっていく運びが丁寧。最後の数字の並びに気づいた瞬間、読み返さずにいられなくなる。 2. 名無しのオカルト 2023/09/27話としてオカルト要素は特にないよなあ……胸くそ話なだけで 語り手の「19歳になったとき生きているのだろうか」という思いは たぶん「こんな状況で生きていていいんだろうか」というサバイバーズギルト的なものだろう もちろん生きていってええんやで → コメ欄を全部読む 05 【オカルト】親父と喧嘩して気まずい中、首を絞められた。反応を見るように痛めつける絞め方…… 2021年コメ4件 親父と気まずくなった夜に限って、腹の上に乗られて首を絞められる謎の圧迫感に襲われたという短い体験談。隣で微動だにしなかった親父の様子が、地味に一番怖い。 3. 名無しのオカルト 2021/09/28そのとき親父は息子の首を絞める夢を見ていたと思う → コメ欄を全部読む 06 【オカルト】よく霊の意思や育った環境や背景が判るとか言う霊能者いるじゃん? アレ100%嘘。そんなモン判るわけない 2018年コメ4件 霊感があるという語り手が、霊能者の「何でも判る」発言を鼻で笑いつつ、目の前で起きた出来事の生々しさを淡々と語る。人の内側なんて分かるわけがない、という開き直りに妙な説得力がある。 3. 名無しのオカルト 2018/09/26これがネタじゃないなら、報告者はマジで視えるだけ、視るonlyの人間なんだとわかるわ。 → コメ欄を全部読む 読み比べると、近しいはずの相手ほど本当のところは見えていない、という後味が残るはずだ。あなたが一番ゾッとした話、気になった一言があればコメ欄で教えてほしい。…