病院の薬剤部で働く35歳の女性。精神科の病棟へ薬を届けに行ったところ、患者の男性に鮮やかな緑色の髪を褒められ、「何で染めてるの?」と聞かれた。何も考えずに答えたのは、愛用しているヘアカラーのブランド名「マニックパニック」。英語で読むと「躁(そう)状態のパニック」——精神科の病棟で口にするには、あまりに気まずい響きだった。血の気が引いた投稿者に、男性が返した一言とは。 ※注:マニックパニック(Manic Panic)は、原色系の派手な髪色で知られるアメリカの定番ヘアカラーブランドです。英語の manic は「躁状態の」という意味。躁状態とは、双極性障害(いわゆる躁うつ病)などで気分が異常に高ぶり、ほとんど眠らなくても平気になったり、次々と衝動的に行動したりする状態を指します。panic は日本語と同じ「パニック」。精神科の病棟には、実際にこうした症状で治療を受けている人もいます。 何をやらかした? 📌 病院の薬剤部で働く投稿者(35歳女性)が、精神科の病棟に薬を届けた際、患者の男性に緑の髪を褒められて「何で染めてるの?」と聞かれた。とっさに明るく答えたのは、愛用のヘアカラーブランド「マニックパニック(直訳すると“躁状態のパニック”)」。言った直後に場所柄のまずさに気づいて血の気が引いたが、男性は「それ、まるで俺のことじゃないか!」と大笑いしてくれた。 事の発端 緑の髪の薬剤部スタッフ 投稿者は35歳の女性。本人いわく「髪を派手な色に染めるのが好きな女子」で、いまは明るい緑色の髪をしている。 職場は病院の薬剤部。病棟に薬を届ける仕事もあり、精神科の病棟にもちょくちょく足を運んでいる。 同僚が緊張する配達先 一緒に働く技術スタッフ(薬剤師の補助をする職種)の中には、精神科の病棟へ薬を届けるとなると、少し緊張してしまう人もいるという。 けれど投稿者自身は、あの病棟でいやな思いをしたことが一度もない。むしろ、いつも気持ちのいい経験ばかりだった。患者さんたちは親切な人が多く、この明るい緑の髪もしょっちゅう褒めてもらえる。 やらかしの一部始終 「その髪、何で染めてるの?」 その日もいつものように薬を届けに行くと、ひとりの患者さんが声をかけてきた。中年の男性で、年の頃はたぶん40歳くらい。「その髪、いいね」と言われて、投稿者は明るく「ありがとうございます!」と返した。 男性は続けて、髪を何で染めているのかと聞いてきた。投稿者は何も考えずに、元気よく答えた。 「マニックパニックを使ってるんです!」 言い終わった瞬間に気づいた そして、言った直後に気づいてしまう。ここは精神科の病棟だ。実際に躁状態を経験したことがあるかもしれない患者さんが、何人も入院している。そんな場所で「躁状態のパニック」という名前を、よりによって明るく元気に口にしてしまった。 この人を傷つけてしまったかもしれない。恥ずかしさで消えてしまいたい——投稿者がそう思った、まさにその直前。男性が笑い出した。 「マニックパニック!? それ、まるで俺のことじゃないか!」 その後 男性が気を悪くしていなかったと分かって、投稿者は心の底からほっとした。同時に、患者さんでいっぱいの病棟で「マニックパニック」と口にするのがどれだけ気まずいか、言い終わるまで気づかなかった自分の鈍さに、穴があったら入りたい気分だったという。投稿には、両手で目を覆うサルの絵文字が添えられている。 それでも、ヘアカラーそのものへの愛は少しも揺らいでいないらしい。投稿の最後には、こんな追記がある。「ちなみに使っているのは、マニックパニックの『エレクトリック・リザード』という色。本当に最高なので心からおすすめします! ブラックライトを当てると光ります」。エレクトリック・リザードは直訳すると「電気トカゲ」で、その名のとおり蛍光がかった緑色だ。 やらかしの告白のはずが、最後は愛用品のおすすめで締めくくった投稿者。この投稿は1,800を超える支持を集め、コメント欄には、精神科に入院した経験のある人や、精神科で働く人たちから、次々と声が寄せられた。 海外の反応 1. やらかし名無しさん 究極の「マニックパニック」状態で精神科に入院したことがある身としては、私でも笑うね。あそこでは、笑うことでしか乗り切れない日もあるから。 2. やらかし名無しさん(>>1への返信) ほんとそれ。私もかなりひどい状態で入院したクチだけど、この話には声を出して笑った。一度どん底まで行くと、自分のことをブラックユーモアで笑い飛ばせないと、やっていけないんだよね。 3. やらかし名無しさん(>>1への返信) 「それ、まるで俺のことじゃないか」で涙が出るほど笑った。とっさにあの返しができるなんて、たいていの人よりずっと上手な受け止め方だよ。私も看護師で紫の髪なんだけど、精神科の患者さんって本当に一番優しいの。いつも真っ先に髪を褒めてくれる。 4. やらかし名無しさん 気にしなくて大丈夫。双極性障害があって(薬がよく効いていて、もう何年も症状は出てない)、昔はパニック障害もあった身として言うけど、私でも笑うよ。ブランド名の「マニック」と「パニック」、両方に心当たりがあるからなおさら(笑) 5. やらかし名無しさん(>>4への返信) 私も精神科の病棟に何度かお世話になったことがあって、しかもマニックパニックの愛用者。入院してた頃の話も普段から普通にしてるし、ブランド名ひとつで傷つくことなんてないよ。こういうのは笑っとくのが一番。 6. やらかし名無しさん これまで「滑り止め靴下の休暇」に3回行ったことがある(精神科への入院をこう呼ぶネットスラング。病棟では転倒防止の滑り止め付き靴下を履くから)。で、今日ちょうどマニックパニックの「ヴァンパイアレッド」で髪を染めたところ。お互い、この調子でやっていこうね。 7. やらかし名無しさん(>>6への返信) 「滑り止め靴下の休暇」って言い方、大好き。重くなりがちな話を、こんなふうに軽やかに言えるのっていいよね。 8. やらかし名無しさん いい話なんだけど、40歳くらいの男性をさらっと「中年」って呼んでるところに、一番ダメージを受けた(泣) 9. やらかし名無しさん(>>8への返信) いい? 落ち着いて聞いてね。42歳の私から言うけど、私たちは中年です。平均寿命がだいたい80歳なんだから、40歳は文字どおり人生のど真ん中だよ。 10. やらかし名無しさん(>>8への返信) 30代の私から言わせてもらうと、40は中年だよ。ごめん(笑) うちの夫ももうすぐ40で、髪にもヒゲにも白いものが混じってきたし、笑いジワもある。夫を見て「まあ、素敵な青年ね」なんて言う人はいない。 11. やらかし名無しさん タイトルだけ見たときは、「粉末ジュースで染めてるの」って答えて、患者さんたちにヘンな知恵をつけちゃった話かと思った(アメリカには、粉末ジュースの素で髪を染める裏ワザがある)。 12. やらかし名無しさん(>>11への返信) 同じく。病棟でどんな大惨事を起こして、看護師さんたちに一生許してもらえなくなったのかと身構えて読んだよ。ふたを開けてみたら、一番楽しんでたのは患者さんだった。 13. やらかし名無しさん 精神科の病棟で実習してた学生の頃、音楽のレクリエーションの担当になって、マッドネスの曲をかけたことがある(イギリスのバンドで、madness は英語で「狂気」の意味)。誰も気にしてなかったのに、患者さんの一人に「マッドネスとは、うってつけの選曲だね」って冗談を言われて、それから長いこと悶絶してた。今も精神医療の仕事をしてるけど、たいていの人はこういうのを大笑いしてくれるって、今なら分かる。 14. やらかし名無しさん 私も精神科の病棟で看護師をしてた頃、明るい髪色が大好きな患者さんがいたの。ある日うっかり「クレイジーカラー」(これも派手髪用の染料)を使ってるって言っちゃって、二人で笑い転げた。患者さんたちはユーモアのセンスがすごいから大丈夫。あなたは誰も傷つけてないよ。それにエレクトリック・リザード、絶対似合ってると思う。 15. やらかし名無しさん 呼吸器の病棟でお世話になったことがあって、回復してから先生や看護師さんにお礼を言いに行ったんだ。病院を出てから気づいたんだけど、そのときかぶってたのが、自分が仕事で関わってたバンド「サフォケイション」の帽子だった。バンド名の意味は「窒息」。呼吸器の病棟に、だよ。 16. やらかし名無しさん 退役軍人向けの診療所で働いてた頃の話。みんなに好かれてる、愉快で感じのいい先生がいてね。ハロウィンが近づくと、診察室を糸で吊るした大きなゴムのクモなんかで飾り付けるのが恒例だった。ある部屋には、モーターで指が動く、やたらリアルな「切り落とされた手」の作り物を置いたんだ。で、その日最初の患者さんは、片腕を切断した男性だった。部屋に入る前にカルテを見た先生は「やっちまった」と悟って、謝り方を必死に考えながらドアを開けた。そしたら患者さんが開口一番、「先生! 俺の腕、見つけてくれたんだな!」 17. やらかし名無しさん(>>16への返信) 言われた側が先に笑いに変えて、固まってる相手を助けてくれるパターンだ。投稿者の話とまったく同じ構図。こういう返しができる人、本当にかっこいいと思う。 18. やらかし名無しさん 一晩だけ精神科の施設に保護されたことがあるんだけど、その夜みんなで観た映画が『羊たちの沈黙』(元精神科医の猟奇殺人犯が出てくる、あのサスペンス映画)だった。看護師さんが止めようとしたら、患者の一人が「ここにいるのはみんな大人だろ」って言い返して、結局そのまま最後まで観た。なかなかシュールな夜だった。 19. やらかし名無しさん 精神科で働いてたことがあるけど、あの現場ではブラックユーモアは必需品。スタッフだって、そうでもしないと正気を保てないからね(笑) 患者さんの前で腫れ物に触るみたいにビクビクしてたら、かえって空気がぎこちなくなるだけ。あの男性が笑ってくれたのが答えだよ。壊れ物扱いじゃなく、普通の人として接するのが一番。 20. やらかし名無しさん(>>19への返信) 基本的には同意。ただ、病棟にはその日たまたまつらい人もいるから、言った直後に「しまった」と気づける投稿者の感覚も大事だと思う。そういう人だからこそ、患者さんも安心して笑えたんじゃないかな。 21. やらかし名無しさん その男性、40歳前後なら、ちょうど若い頃に周りの友だちがこのブランドで髪を染めてた世代でしょ。髪を染める友だちがいれば一度は名前を聞いたことがある有名ブランドだし、聞き慣れた名前にツボっただけだと思う。考えすぎな私なら同じ立場で悶絶してただろうけど、気にしなくていいよ。 22. やらかし名無しさん いいよね、エレクトリック・リザード! 私も最近、生まれて初めて思いきった色に染めてみようと思って、選んだのがまさにこれ(と、ちょっとだけ黄色の「エレクトリック・バナナ」)。仕上がりに大満足してる。投稿者、いい色を選ぶね。 まとめ 精神科の病棟で、愛用のヘアカラーの名前が「躁状態のパニック」とも読めることに、言ってから気づいた投稿者。入院経験のある人たちからは「私でも笑う」という声が相次ぎ、精神科で働く人たちも「壊れ物扱いしないのが一番」と太鼓判。一方で、40歳を「中年」と呼んだことのほうに傷ついた人もちらほら。気まずさを笑いに変えてくれた男性の一言が、何よりの答えだったのかもしれない。 元ソース: 患者さんに、髪を何で染めているか教えてしまった The post 「マニックパニック!? それ、まるで俺のことじゃないか!」精神科病棟で髪を何で染めているか聞かれ、ブランド名を答えた結果… appeared first on やっちまった!海外のやらかし告白.…