情報漏えい騒動から戦時作戦統制権・クーパンまで…韓米関係の異変の兆しの理由は(ハンギョレ) チョン・ドンヨン統一部長官の「北朝鮮の亀城(クソン)核施設」発言を問題視し、北朝鮮情報の共有を制限した米国が、韓国に対する圧力を強めている。米国はクーパンのトップを務めるキム・ボムソク議長の身辺の安全の保障と、韓米の安全保障協議の問題を結びつけたのに続き、政治的便宜主義による戦時作戦統制権(戦作権)の移管に反対する意向を表明した。韓国の対米投資の履行遅延などに対するトランプ政権の不満が、さまざまなルートで表面化したものとみられる。 エグザビエル・ブランソン在韓米軍司令官は21日(現地時間)、米上院軍事委員会に出席し、韓国の戦作権移管について「政治的便宜主義が条件に先んじてはならない」と述べた。ブランソン司令官は「韓国は戦作権移管の日程に合わせるために条件を軽視してはならない」と言及してきたが、今度は「政治的便宜主義」とまで発言を強めた。李在明(イ・ジェミョン)大統領が任期中の戦作権移管を推進することに異議を唱えたかっこうだ。 (中略) トランプ政権は最近、さまざまな問題で韓国を揺さぶっている。今月初めに米国は韓国に、北朝鮮情報の共有を縮小する方針を伝え、平安北道亀城に北朝鮮の第3のウラン濃縮施設があると述べたチョン・ドンヨン統一部長官の先月の発言について、米国の機密情報の漏えいだとして問題視した。米国はチョン長官の発言に加え、2月に米中戦闘機対峙事件をめぐり、アン・ギュベク国防部長官が在韓米軍に抗議し、これに対し在韓米軍司令官が「謝罪した」とした点や、非武装地帯(DMZ)への出入りの権限を統一部が一部管理するDMZ法の推進などにも言及したことがわかった。不満が積み重なった末に、チョン長官の発言をきっかけに韓国に対する攻勢を強めたとみられる。 (中略) 米国の不満の中心は、韓国の対米投資の遅延だとみられる。ある高官級の外交消息筋は「米国は『日本は第1号、第2号の事業まで発表したのに、なぜ韓国は先送りしているのか』と催促している」と述べた。 専門家らは、韓米同盟に異常なシグナルが出ているのは、過度な要求を続けるトランプ政権の同盟政策にあると指摘したうえで、状況を管理する必要があると述べた。 (引用ここまで) 米韓関係が不協和音を奏でている、とのハンギョレのニュース。 かつてから指摘しているようにイ・ジェミョンは「自主国防派」です。 言葉面だけみると、あたかも「自分たちだけで国を守れるようにしようと考えている」と思われたりするのかもしれませんが。 韓国で「自主国防派」は最終的には在韓米軍を追い出し、自国だけで防衛を行えるようにしようとする一派のことです。 要するに反米派ですね。 具体的な動向についてはこちらのnote記事をごらんください。 「韓国はもう十分に強い」「外国の軍隊がいなければ自主国防は不可能だと考える一部の屈辱的思考だ」といった意味あいの話をイ・ジェミョンがSNSに書いたものです。 「外国の軍隊」、すなわち在韓米軍のことですね。 当初からトランプ政権ではイ・ジェミョン政権のこうした方向性を把握しており、それを察知したCSISのビクター・チャ氏あたりはイ・ジェミョンの大統領就任前から警告を発していました。 まあ、そんな警告もいまところ、無駄に終わっていますが。 そうした微妙な軋轢が続いてきた結果として、1月にトランプ大統領が「韓国への関税を元に戻すわ」と言い出したわけです。 この件、イラン戦争もあってだいぶ有耶無耶になっていますが、アメリカとしては対米投資関連法案を通過させたということで手打ちにしたんでしょうかね。 ですが、それ以外にもさまざまな軋轢があると。 今回の統一部長官(大臣に相当)による機密の暴露、そしてその抗議として出てきた「米韓軍事情報共有停止」はそうした動きの頂点として出てきたというだけで。 米韓の軋轢はムン・ジェイン政権時代からありましたし、さらにいうならノ・ムヒョン政権時代でも同様でした。 「韓国の左派政権はアメリカを踏みにじろうとする」のはアメリカにとって常識と化している。 そうした不信感が以前からあり、かつ今回の統一部長官のお漏らしがあったわけです。 ちなみに亀城に軍事関連施設がある可能性ってのはいくつかのシンクタンクで出ていた話なんですが、「核関連施設」って話は出たことがないそうです。 たしかに38northとかで検索してみても、ミサイル関連としては出てきても核関連施設として出てはいないな……。 鄭東泳統一部長官「亀城発言問題、米国または国内要因の可能性」(東亜日報・朝鮮語) いまだに統一部長官は「一般的な情報から引用したものだ」って言い張っていますが、CSISとかは「亀城を核関連施設であると言ったことはない」って抗議が出てるそうですよ。 「問題視したのは国内問題だ」とかもひどい発言だわ。 この発言については明日扱うかもしれません。 note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 「日韓協力は可能なのか」との話題を安保面から見てみる 」となっています。 また、楽韓noteメンバーシップを開いています。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 マガジンから移行していただけるようお願いします。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…