米財務長官、「アジア同盟国からもスワップの要請」 国名は言及せず(日経新聞) ッセント米財務長官は22日の米上院公聴会で、金融市場の混乱に伴う外貨不足に備える通貨交換(スワップ)を巡り「アジアの同盟国からも要請がある」と語った。通貨交換の協定締結は無秩序な米資産の売却を防ぐと訴えた。 (中略) そのうえで中東湾岸諸国やアジアの同盟国から要請を受けていると表明した。個別の国名には言及しなかった。米イラン紛争で混乱したエネルギー供給の正常化が見通せない状況で、予防的な対応として米国との協議を探る国があるとみられる。 (引用ここまで) ベッセント財務長官が上院公聴会で「現在の金融混乱に伴って外貨不足となる国が生じつつある」との話の中で「アジアの同盟国からも通貨スワップを要請されている」との発言がありました。 実際の映像を見てみましょうか。 該当発言は49分前後から。 「So the swap line would both benefit the UAE the and the US and as I said numerous other countries including some of our Asian allies have also requested them.」と。 Alliesなので複数形ですがまあこのあたりは微妙なところ。 「UAEをはじめとした湾岸諸国も通貨スワップを求めている」としていますが、これは産油国諸国でしょうね。 イランがホルムズ海峡を封鎖していることで原油輸出が細々としかできていないと。 それで一時的な決済用のドルが減りつつある。 そこで米国債等のドル資産を売り払われてはかなわんってことで、アメリカ側が対応しておきましょうって構造ではないかと。 で、その一方で「アジアの同盟国からも同様の申し入れがある」とされています。 アジアにおけるアメリカの同盟国は── ・日本 ・韓国 ・フィリピン ・オーストラリア ……といったところかな。タイも挙げられなくもないけどまあ、つながりは薄い。 オーストラリアが「アジア」と呼ばれるかというとそのラインは薄いでしょうね。 日本はアメリカ、イギリス、ヨーロッパ、カナダ、スイスの各中央銀行と通貨スワップ協定を結んでいるので改めてアメリカとなにかをする必要はない。 フィリピンはチェンマイイニシアチブの他に日本と通貨スワップ協定を結んでいます。 ……韓国、でしょうね。 ここのところ外貨準備高が減少基調にあり、かつ以前から「即応で使える真水の少なさ」が指摘されています。 外貨準備高の減少はフィリピンも同様の構造にあるので、韓国とフィリピンの両方かもしれませんけども。 外貨準備、3月末は1075億ドルに減少(NNAアジア) コロナ禍でも同様に韓国はアメリカに通貨スワップ協定を申し入れています。 というか、当時はFRBが世界に向けて「各国中央銀行と協定を結んだ」のですが。 韓国がアメリカと通貨スワップ協定を結べたのは、リーマンショックの時とコロナ禍の時。 つまり、世界的に流動性が危ういときだけ。 今回もそうした危機の最中にある、といったところなのでしょう。 note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 「日韓協力は可能なのか」との話題を安保面から見てみる 」となっています。 また、楽韓noteメンバーシップを開いています。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 マガジンから移行していただけるようお願いします。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…