
1: 名無しのがるび 2025/11/29(土) 16:33:14.68 ID:Z4GA1+KA0● BE:582792952-PLT(13000) 1985年11月29日にエニックス(現:スクウェア・エニックス)が発売したファミリーコンピュータ用ソフト「ポートピア連続人事件」が、本日で40周年を迎えた。 本作は、プレイヤーが刑事(ボス)となり、部下である「ヤス」こと真野康彦とともに、人事件の犯人を探し出すことを目的とする、1983年に発売されたPC用ソフトを移植したアドベンチャーゲームだ。シリオを書いたのは、後に「ドラゴンクエスト」を手掛けることになる堀井雄二氏で、ファミコンでは初となるコマンド選択式を採用した作品として、本作はあまりにも有名だ。 以下、筆者が本作を、かつコマンド選択式のアドベンチャーゲームを生まれて初めて遊んだ当時の体験を元に、本作ならではの面白さを改めて振り返ってみた。 ■ 事件現場の捜査、怪しい人物の尋問の面白さに開眼 筆者が本作の存在を初めて知ったのは、おそらくファミコン専門誌「ファミリーコンピュータマガジン」に掲載された新作ソフトの紹介記事だったとおぼろげに記憶している。 そのビジュアルは、今までに自身が遊んできた、どのアーケードゲームともファミコンソフトとも一線も二線を画していた。人事件を解決するというゲームの目的も、当時の筆者にとっては前代未聞だったこともあり、記事を読んでも具体的に何が楽しいゲームなのかがよくわからなかった。しかも、本作の値段は5,500円と高かったこともあり、当初は特に興味を持たなかった。 本作が発売された直後、ちょうどソフトを買ったばかりの友人宅に遊びに行く機会があり、遊び方を手取り足取り教えてもらいながら遊び始めた。「ばしょいどう」「ひとにきけ」「たいほしろ」など、多数のコマンドの中から実行したいものを十字キーとボタンで選び、青いスーツ姿でこちらを向いているヤスに指示を出しながら遊ぶのだという。 コマンドを実行すると、「パラパラ……」という効果音とともに1文字ずつ、ヤスからさまざまな返事や状況報告が表示される。各種コマンドを実行するたびに、ヤスはどんな回答をするのかというワクワク感と、まるでゲームの「中の人」と本当に会話をしているかのような体験は実に新鮮だった。 マニュアルを読むと、事件の発端は、ローンやまきんの社長である山川耕造が自宅の屋敷で害されたことらしい。早速、耕造の屋敷に移動し、テレビの刑事ドラマさながらの生々しい現場で「なにかしらべろ」や「すいりしろ」などのコマンドで体や備品などを調べると、使用した凶器や因、亡推定時刻などがどんどん判明し、まるで自分が刑事になったかのような気分にさせてくれた。…