1 名前:昆虫図鑑 ★:2025/02/27(木) 19:05:49.49 ID:HG9I1GR4.net 3月19日の韓国公開を控え、『劇映画 孤独のグルメ』の井之頭五郎に扮する松重豊がソウルで熱心にプロモーションをやっているのを見て、「いろいろなことが一周したんだなあ」と思った。かつては温度差が大きかった韓国人と日本人の「食への情熱」に、大きな差がなくなったという実感である。 ■「日本のテレビはなぜ食べ物ことばかり放送するの?」と思った1990年代後半 筆者が日本に語学留学していた1990年代後半、テレビを見ていてよく思った。 「なぜ食べ歩きの番組ばっかりやっているのだろう?」 その思いは、料理コンテストをドラマチックに演出した番組『料理の鉄人』(1993年〜1999年)を観たときピークに達した。また、『劇映画 孤独のグルメ』に大きな影響を与えたといわれる映画『タンポポ』をDVDで観たときは、食べ物の話だけで映画が成立することに驚かされた。日常的なことを深く掘り下げる日本人の知的好奇心に敬服すると同時に、日本は平和だなあとつくづく思ったものだ。 埼玉県の焼肉店でアルバイトしていたときは、筆者が韓国人だとわかると、お客さんが料理についてあれこれ聞いてくるので苦労した覚えがある。 当時の韓国は、食べ物に関する放送といえば実用的な料理番組くらい。人々は食べることをおろそかにしなかったものの、目当ての店が満席だったら迷わず別の店に行ったし、飲食店の前で列を成す人を見ることなど稀だった。料理のうんちくを語る者などほとんどいなかったと記憶している。 ■ドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』の大ヒット、そしてSNSの普及 韓国人が料理を文化として見るようになったきっかけのひとつが、イ・ヨンエ主演ドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』だろう。 チャングムのサクセスストーリーを楽しむだけでなく、朝鮮王朝で食べられていたものが下賜され、やがて私たちの食文化を構成する要素のひとつになったことを興味深く見たのかもしれない。 それ以降、ブログの普及とともに、専門家だけではなく、一般人が飲食に関する情報を競ってネットに上げるようになった。 2010年の映画『義兄弟 SECRET REUNION』(ソン・ガンホ&カン・ドンウォン主演)には、すでに「マッチプ」(旨い店)という言葉が登場していたし、「モッパン」(グルメレポート)という略語を聞くようになったのもその頃だ。 今では人気店の行列は見慣れた光景だし、多くの韓国人が日本をはじめとする近隣諸国への旅行体験を重ねることで、グルメ志向は国内にとどまらなくなった。今年の1月だけで訪日韓国人は97万人近くに達しているのだ。リュ・スンリョン主演の『タッカンジョン』を見ればわかるように、ドラマに食のインフルエンサーが登場することも珍しくない。 昨年、Netflixで配信された100人の料理人が対決する『白と黒のスプーン〜料理階級戦争〜』は、社会現象になるほど話題となった。同作は今秋〜冬にシーズン2も予定されているという。人気歌手ソン・シギョンと松重豊が、日本と韓国で食べ歩きを楽しむNetflixグルメ番組『隣の国のグルメイト』も2月27日から配信される。 『孤独のグルメ』の五郎のような、もの静かな美食家が韓国で人気を得ていることに、韓国人のグルメ志向の成熟を感じるこの頃である。 チョン・ウンスク *関連スレ 【トンカス】 「孤独のグルメ」が韓国の食文化を変えた!? 日本食ブームで「とんかつ店」が急増中 [2/24] [仮面ウニダー★] 引用元:…