1 名前:ばーど ★:2025/02/27(木) 08:21:12.27 ID:zwXnM5//.net 李在明(イ・ジェミョン)氏の大統領就任が現実的になってきた。尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾審判の最終弁論が今月25日となり、来月半ばまでには判決宣告の見通しとなったからだ。 目下のところ状況を覆すような発言は見当たらず、弾劾が宣告される可能性が高い。そうなれば、大統領選挙が5月半ば前後に実施され、翌日には新大統領が就任する。 (略) 李氏と言えば日本では反日の言動でその名が知られているが、これまでは反日だけではなく反米の姿勢も崩さなかった。それが昨年末あたりから「日本には愛情がある」とか、「トランプ大統領にノーベル平和賞を」など、親日、親米の発言を続けている。その挙句の「中道保守」発言だ。 そのカメレオンぶりについては前回の記事で詳細を報告したが、ここでもう一度指摘しておきたいのは、自分の有利に働くと踏めば何でもやるという李氏の性格だ。実際に今回の発言についても、大統領選で勝利するために中道保守派から支持を集めようとしていると分析されている。 カメレオンに劣らぬ変化(へんげ)を得意とするのだから、李氏の本心は読みにくい。日韓関係に絞って言えば、親日と反日をうまく使い分ける大統領が誕生すると見込んでおくべきだ。とはいえ、その軸足は、これまで本人がアピールしてきたように、反日に置かれることになるのだろう。 ■ 共に民主党はどこまでも「反日」 というのも、大統領は自身の属する政党からの支持がなければ十分な政策運営は難しい。なんといっても、共に民主党では反日が根強い。 昨年12月、共に民主党をはじめとする野党が作成した尹大統領への2回目の弾劾訴追案の原案のなかには、弾劾理由として「価値外交」が記載されていた。価値外交とは、歴史問題の解決を先送りして日韓関係改善を優先させたことを指す。 ところがそれを察知したアメリカが圧力をかけたとされる。結局、価値外交に関連する文言は弾劾理由から削除され、その弾劾訴追案が国会に提出されることとなった。 共に民主党の反日志向をめぐって特に注目したい人物が、国会議長を務めている禹元植(ウ・ウォンシク)氏である。韓国では国会議長に就任すると、公平性が求められるために無所属となるが、禹氏は就任まで共に民主党に所属していた。 穏健派とされているが、福島処理水放出では李氏と並んで反対のシュプレヒコールをあげていた。11月には、それまでの姿勢に変わりはないとして、放出への強い拒否感を露わにしている。 さらに、中国のハルピンで今月開かれたアジア大会の開幕式に出席した際に、習近平国家主席と会談。これについて、進歩系のハンギョレ新聞は、中国から歓待を受けたとして大々的に報じた。 尹大統領が弾劾審判中であるために、アメリカのトランプ大統領に会える韓国の政治家はいない。ディールを好むトランプ大統領からすると、韓国がいくら同盟国とはいえ、大統領でない人物と話す気もないだろう。 その一方で、台湾海峡問題で有利に事を進めたい中国からすると、韓国を日米から引き離すことは得策だ。それに利する人物であれば、大統領でなくても歓待する。 ■ 日本はカメレオン政権にどう向き合う? 李在明氏が大統領に就任すれば、朝鮮半島をめぐるこのような国際関係のなかで、対日政策が揺れ動くことになる。李氏としてはトランプ大統領との関係構築に失敗すれば、経済への悪影響は避けられない。それは支持率低下をもたらし、レームダック化を早めてしまう。そのため、米韓関係と中韓関係のバランスを取るという綱渡りが要求される。 そうした状況のなかで、日本への歴史問題が意味をもつ。韓国社会で徴用工問題、慰安婦問題はもちろん、処理水放出への拒否感が強いのは、歴史問題が解決されないことへの日本に対する不信感に由来するところもある。 そうである以上、李在明氏が次期大統領になった場合、ある時は日本愛を語って対中国での日韓連携を示しつつアメリカに接近し、またあるときは歴史問題を国内で取り上げて反日を醸成しつつ中国との関係を深めようとするのだろう。 まさに親日と反日をご都合主義で使い分けられるのだ。そうなると、日韓関係はこれまで以上に厄介であろう。 廬武鉉(ノ・ムヒョン)政権や文在寅(ムン・ジェイン)政権の場合、反日で一貫していた。そうした韓国の政権に対するノウハウは、日本には蓄積されているはずである。その一方で、親日と反日を自由自在に使い分けるような“カメレオン”政権に対して、日本はどう向き合えばよいのだろうか。 弾劾をめぐる韓国の政界の動きには、目が離せない。 JBpress 2025.2.25 引用元:…