1: 名無しさん@おーぷん 2016/06/30(木)09:19:26 ID:1HX ファラリスの雄牛のエピソードとかすこ 転載元:後味の悪い話『機械いじりの男』古 代ギリシアで設計された拷問および処刑のための装置である。アテナイの真鍮鋳物師であったペリロスによって、シチリア島アグリジェントの僭主であったファ ラリスに献上された。ファラリスは死刑に新たな手法をとりいれたがっていた[1]。それにこたえてペリロスはすべて真鍮で雄牛を鋳造し、中を空洞にして脇 に扉をつけた。有罪となったものは、雄牛の中に閉じ込められ、その下で火が焚かれる。真鍮は黄金色になるまで熱せられ、中の人間を炙り殺す。ファ ラリスは雄牛を、煙が馥郁たる芳香の雲となって立ち上るように設計するよう命じた[2]。雄牛の頭部は複雑な筒と栓からなっており、囚徒の叫び声が猛る雄 牛のうなり声のような音へと変調される[3]。中の死体は照りつく宝石のような骨となり、ブレスレットとして仕立てられたともいわれている[2]。ファ ラリスは、音響の効果を製作者であるペリロス自身で試せと命令した。まさか残酷な罠だとは思いもよらないペリロスは、言われた通りに雄牛の中に入った途 端、外から鍵が掛けられた。程無くして下から火が焚かれ、悶え苦しむペリロスの叫び声による雄牛のうなり声をファラリスは聞くことができた。こうしてペリ ロスは自身が製作したこの雄牛の最初の犠牲者となってしまった。しかし後にファラリス自身も、僭主の地位を奪われた時、その雄牛の中に入れられて焼き殺さ れ、最後の犠牲者になったと伝えられている。ファラリスの雄牛…