1: 蚤の市 ★ 2023/09/14(木) 08:21:24.66 ID:pconwYb59 教室が暑すぎる!「エアコン最強でも汗だく」その理由は頭の上に…文科省は「補助メニュー」があると言うけど 暑すぎて「エアコンが効かない」という悲痛な声が、学校現場から上がっている。エアコンをつけているのに室温が30℃近いままだった教室もある。教室の「断熱」の性能が低いことで、夏の暑さがじかに伝わってきてしまうからだ。 危機感を抱いた全国の市民ボランティアなどが、冷房の効きが良くなる断熱改修を少しずつ進めているものの、限界があらわになっている。(出田阿生、福岡範行) ◆「全然熱くない!」驚きの声 そもそも断熱って、どれほど効果があるのか。そんな疑問を吹き飛ばす実験が8月下旬、さいたま市立大宮小学校(大宮区)で開かれたワークショップであった。 断熱材の一種グラスウールを150℃のホットプレートに載せる。参加した子どもたちが手を近づける。「全然熱くない!」。驚きの声が上がった。 断熱材があれば、熱は伝わりづらくなる。教室の天井や壁に入れれば、夏場は外の暑さが室内に入りづらく、涼しさを保てる。冬場は、部屋の暖かさを保てる。 ワークショップはNPO法人「環境ネットワーク埼玉」が主催。建物の断熱に詳しい東京大准教授の前真之さんが講演に立ち、「日本中の学校で、子どもたちが夏の暑さや冬の寒さに苦しんでいる。1教室あたり約150万円で十分な対策が可能だ」と、参加した保護者や子どもたち約40人に説明した。窓から入ってくる日光を遮るのも効果的だという。 ◆「子どもがかわいそう」と語る校長 会場には、市内の別の小学校長もいた。「1度、2度でも教室の温度を下げたくて参加した」と取材に答えた。 熱心に見ていたのは、ホームセンターで安く買える材料で遮光パネルを手作りする作業だ。自らの校舎には断熱改修の予定はないといい、「とにかくエアコンが効かない。子どもたちがけなげに我慢しているのがかわいそうで…」と語った。 前さんによると、暑さが特に厳しいのは、屋上の熱がじかに伝わる最上階の教室だ。 真夏日に測ると、エアコンをつけても室温は30℃超えからなかなか下がらず、時間が経ってエアコンから吹き出す冷気が約10℃にまで下がっても結局、室温は28℃以下にはならなかった教室があった。 猛暑日には断熱がないために教室の天井の温度が40℃を超え、頭が熱せられるような環境だった。 ◆「工事したら『キーン』と冷えた」 学校関係者が「エアコンを最強にしても汗だくになる過酷な環境」と嘆いた教室で「マイナス5℃の涼しさ」を実現した例もある。2022年夏、さいたま市立芝川小学校(大宮区)で行われた実証実験だ。 埼玉県内の設計事務所や工務店などでつくる「さいたま断熱改修会議」が取り組んだ。 最上階の教室の天井板や壁をはがして断熱材を入れ、窓に太陽光を反射させるパネルを設置したところ、室温は5~6℃下がった。 改修後の子どもたちへのアンケートでは「前は『モワッ』としていたけど、工事をしたら『キーン』と冷えている感じ」「涼しくて集中できるようになった」などの声が寄せられた。 断熱改修によって教室の温度が外の暑さ寒さに影響されにくくなれば、冷暖房費の節約になる。前さんは「断熱改修をすれば教室を快適に保ち、電気代も抑えられる」と訴える。 ◆断熱ワークショップ広がるも・・・ 同じ思いを抱く人たちは増えている。教室の断熱改修のワークショップも、先進例が評判を呼び、広がっている。2019年に岡山県津山市の小学校、2020年に長野県の白馬高校で実践された。2023年には神奈川県藤沢市や千葉県流山市の小学校でもあった。 ただ、これらの改修は工務店のボランティアや、無償での資材の提供、市民らによるクラウドファンディングに頼る例が多い。改修できるのも1教室ずつになっており、学校関係者は「公平性を考えると、本来は学校全体を改修したい」と話す。 藤沢市の断熱改修ワークショップに関わった市職員石丸悠介さんは「どの程度の断熱が適切かは悩ましい」とも漏らした。 断熱材を増やすなどすれば快適な室温を保ちやすくはなるが、市として普及させるならば予算の費用対効果も検討のポイントになる。石丸さんは、国から指針が出ることを期待。他の自治体職員への取材でも、同様の対応を求める声があった。 断熱改修ワークショップに関わる市民や専門家たちも「ボランティアでは限界がある。一刻も早く国が主導して行政全体で動いてほしい」との思いは強い。 ▶次ページ:文科省「断熱は重要」と語るのに対策の強化には…に続く 東京新聞 2023年9月14日 06時00分 引用元: ・教室が暑すぎる!「エアコン最強でも汗だく」その理由は頭の上に [蚤の市★]…